| はしゃぎすぎました。 早いものでヌーヨーク生活も丸1ヶ月。というところで、いきなりの沈滞ムード。新しい環境にウギャー!ドヒャー!た〜のしい〜!とテンション上がりまくりから一転、突然どうしようもない脱力感に襲われてしまった。以来、何をしても気分がふさぎ、外に出るのが恐ろしい。ささいなことですぐ気持ちが不安定になる。1週間近く何もせず、部屋でただぼんやりしている。そう友達に話したら「あんまりテンション高かったから心配してたよ。環境変わったんだから当たり前じゃ」と言われてしまった。あ、そうなんだ。いい大人なんだから先のこと考えろよ、落ち着けアキエダどうどう〜って感じですね。失礼しました。 原因はいろいろあるけれど、一番はなんといっても言葉の壁だ。何を隠そう、学生時代に1年近くアメリカ留学した経験があるワタクシ。旅行の原稿を書いていた頃もよく一人で海外に飛ばされたので、火事場のバカ力で英語を喋りまくったりもした。だから最近使ってなくても、心のどこかで「行けばなんとかなるさ」と楽観的に考えていたことを正直に認めよう。しかし、これがまたなんともノ。 噂には聞いていたけど、ヌーヨーカーは想像以上に早口だ。何を言ってるのか全く聞き取れない。しかも、これがなまってるときたらアータ。ヌーヨークは「人種のサラダボウル」とよく言われるけれど、まったくもってその通り。聞いたこともない国から来た人が隣に座っている。どこかの国の見たこともない食材が普通にスーパーに並んでいる。ダウンを着込んでいる人がいるかと思えば、Tシャツを着て同じ道を通りすぎる人がいる。はあもうワヤクチャっちゃ(山口弁)。 そのワヤクチャな人たちが、それぞれ違うなまりで英語を喋っているわけなんである。中国人はニイハオハダハダなまりだし、黒人はヨーヨーワッツアップメ〜ンなまりだし、メキシコ人はアシタマニャーナなまりで、弾丸トークなわけである。大惨事である。コーヒー1杯頼むのでさえ「オマエは勇者か?」と問われているような気分だ。おまけにヌーヨークでは、街を歩いているだけで1日何回も声をかけられる。電車に乗っては「次は何駅?」、街を歩けば「●●ってどこ?」、カフェでコーヒーすすっていても「これから雨降るの?」。どこからタマが飛んでくるか、気分はデューク東郷。俺の後ろに立つなってば。 そんなわけで、あまりの英語のわからなさ加減にヘコみまくりだったある日、ひとりの日本人に会ったのだ。その人はなんというか、強烈なジャパニーズイングリッシュ。中学校の時にべたべたな日本語発音で「ジス・イズ・ア・ペン」と発音していた英語教師がいて、「そねえな発音でガイジンさんに通じるわけなかろーが、はあワヤっちゃ!(山口弁)」と内心思っていた私だったが、その人はまさにその「ジス・イズ・ア・ペン」なわけである。長年こっちに住んでいる人がそんな発音なの?とビックリして、さらにそのジャパニーズイングリッシュで立派にコミュニケーションが成り立っていることにまたまたビックリ。 あ、そうか。それでいいんだ。みんな自分のお国言葉をひきずりながら、英語をしゃべってる。なまってよーが何人だろうが関係ない。それがヌーヨークなんだね。そもそも30数年間使ってきた日本語なまりを隠そうとすること自体に無理があるわけで、通じようが通じまいが堂々としてりゃーいいんだね。考えてみれば当然の話なんだけど、「LとRの区別もつかない日本人」がコンプレックスだった私にとっては、カルチャーショックと言っていい出来事だったのだ。あーホント、つくづく私って小心者。 もちろん発音はちゃんとできるほうがいいに決まっているし、ネイティブと話すためには英語力は不可欠だ。でも、道具を使う人が道具に振り回されちゃいけないよね。まだまだ通じない英語に四苦八苦してるけど、怖じ気づいた時はとりあえず心の中でつぶやいてみる。「ジス・シズ・ア・ペン」。うん、大丈夫だ。 ……早く英語学校行こうっと。 ★☆★ 今週のイノキ ★☆★ 突然の寒さから一転、20?前後の陽気が続くヌーヨーク。イノキもまたハダカに戻るのかと思いきや、不思議とシャツを着ている。どうやら彼にとってのハダカ・ボーダーは気温ではなく、「ん、夏は終わったネ」と一度思えば、暑かろうが汗だくだろうが決して脱がないらしい。意味がわからない。しかも先日キッチンでエプロン姿で料理をしているイノキを発見! 想像してください。闘魂イノキがピンクのエプロン、闘魂イノキがピンクのエプロン…。
▲ヌーヨークの地下鉄は本当に複雑で、毎日何度も乗換や停車駅を聞かれる。いや私も知らんってば…。そんなわけで、駅でタダでもらえる地下鉄マップは外出の必需品。1ヶ月でボロボロになりました。
▲ついに到着!これがないと人間として扱ってもらえない、ソーシャルセキュリティナンバーカード。申請の時は愛想のない事務員とつたない英語で会話してドキドキ…。外国人にとっては最初の難関です。 |