日本人がいない。
在米日本領事館は「ヌーヨークに日本人は5万人いる」と発表しているが「どう考えてもウソだね」というのが実感。だって、街の案内板には英語、スペイン語、中国語、韓国語はあっても日本語はないもんね。しかも、明らかに減っているのだ。大手企業がどんどん撤退しているし、旭屋書店もなくなったし、博報堂も撤退するらしい。「こんな時に来るなんて物好きだね〜」とは最近私がよく言われるセリフ。まあ、それは考えによっちゃチャンスなんであって、逆境のほうがかえって燃えるやん? そんな私はひねくれ者ですか。ああそうですか。やる時ゃやるで、表出ろや〜。
それでもやっぱり寂しいもんですよ、日本人としては。特に私が一番カルチャーショックだったのは、ヌーヨークに着いた早々に読売新聞が廃刊になったこと。世界一読まれているはずの、廃刊なんて言葉が一番似合わないはずの、あの読売が廃刊? いくらアメリカ版とはいえ、そんなことがあっていいのか?とビックラこいた。日本語メディアは日本人がいなくなれば当然読者数も減るわけだから、読む人がいなくなる→売り上げが減る→立ちゆかなくなる→バイビ〜アメリカ!と、まあ企業なら当然の成り行きだろう。でもなあ、大手日系新聞がアメリカに1紙もないってすごくないか? あるのは朝日と日経の衛星版だけだぞ。衛星版ってつまりアメリカで作ってないってことだぞ。

▲衝撃だった読売アメリカ最終号。トップ記事は「H-1ビザ発給1/3削減」のニュース。H1ビザは就労ビザの一つ。つまりアメリカで働ける外国人が1/3に減る、ということ。昨日のニュースで来年からビザでの入国者は写真撮影と指紋押捺が義務づけられると言っていたし、ますます締め付けが厳しくなるアメリカ。日本人減って当然。
とはいえ、日本語メディアは実は日本で考えている以上にあるのだ、ヌーヨークには。読売廃刊の理由のひとつにもなっていると思うんだが、じつは東京同様ヌーヨークもフリーペーパーが花盛り。海外にいて「さぞやウラシマタロウになってるだろう」と思っている人も多いだろうけど、どっこいヌーヨークの日本人はかなりの情報通である。ヌーヨークに新しくできたおにぎり専門店でおにぎり1こ200円くらいすることも、おねいちゃんのいる日系スナックで飲むといくらかかるかも知ってる。と思う。その一方で、宮沢りえがどんなショートカットになったかも、山田優がテスティモの新CMに起用されたことも、みんな知っている。と思う。それもこれもフリペが山ほどあるせいだ、ありがたい。と思う。
ヌーヨークでみんな読んでるのは「NYジャピオン」。スレスレの名前がなんとも言えないのだが、スポニチ提携の週刊タブロイド誌で、要は日本のスポーツ新聞の輸入版+ヌーヨークローカル情報。ゴジラ松井の最新情報をこれでチェックしている強者もいる(時差があっても四苦八苦して英語読むよりマシ?)。50ページ近くあって読み応えはある。ざっくりとニュースと店情報をおさらいするにはお役立ち。もうひとつ、この秋に鳴り物入りで創刊したのがサンスポ特約の「日刊サン」。おいおい日刊のフリペなんて、日本でもないだろう?大丈夫?という声をよそに、毎日せっせと発行されている。さすがに26ページ前後と薄いけど、日刊としては大したもの。こちらは半分以上が輸入版のニュース。
「アメリカン・ドリーム」なんてベタな名前のフリペもあるぞい。通称アメ★ドリ。こちらは中とじの月刊誌。1年前に宮本亜門の表紙で堂々創刊。インタビューとコラムが中心で、ヌーヨークでは超有名な日系出版社イタショーが作ってます。その他、ニュース系、スクール情報、お水情報、クラブ情報といろいろフリペはあって、追いかけるほうがなかなか大変なくらい。唯一にして最大の問題は、日本語のフリペは日系以外の情報をのっけないことだ。一番欲しいとこがないやんけ。
それにしても。日系、アメリカ系問わず、こちらは圧倒的に紙質が悪い。印刷もあかん。新聞なんか読んでると手が真っ黒になるし、乱丁・版ズレ当たり前。赤と黄と青と色が微妙にズレてるもんで、「え、これって3Dメガネとかつけて読むやつ?」と最初は思った。よく見回したら他のフリペも同じだった。すげーなアメリカ人ノこんなん読んでて目悪くならないのか? あとねーデザインとかねー企画とかねーいろいろ言いたいことがいっぱいあるの。何がって、そらヌーヨークまで来てもらわないと教えられないんだけどもさ、フリペはフリペでも東京のそれとは「似て非なるもの」と思ったほうがいいと思う今日この頃。ちなみに英語のフリペも面白いのがあるので、くわしくは別の機会にね。
★☆★ 今週のイノキ ★☆★
毎日エプロン姿で料理にいそしんでいたイノキが、先週から見知らぬ女を連れ込んでいる、との噂。劇団猫のホテルの佐藤真弓似、との噂。たとえがマニアックですいませんが要はショートカットで美人というよりはかわいい系、いい人に見えて実は業が深そう、との噂。キッチンで料理にいそしむその女性をイノキはうしろでウットリ、との噂。もう料理なんてしないなんて言わないよぜったい、との噂。でも寝グセは相変わらずです、服も毎日ラガーシャツとの噂。彼女はたぶん奥さん、だってイノキには高校生の息子あり、との事実。

▲こんなにあります、ヌーヨークのフリペ。日本語英語カラーモノクロ入り乱れ、今日も手を真っ黒にしながら読んでいるアキエダです。
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